神社考察

父(イザナギ)と母(イザナミ)から生まれた3人兄弟の一番下のスサノオノミコトは、姉(天照大神)を大岩戸に閉じ込め(2つ説)たりした乱暴者で地上に追放された。
スサノオノミコトは旅の途中で八岐大蛇に食べられるクシナダ姫を助け、クシナダ姫と結婚します。その子孫の大國主神は因幡の白兎を助けたりした心優しい神様でした。
その八岐大蛇の尻尾から出てきた剣が今も残る3種の神器の一つのが草薙剣と言われています。そのスサノオノミコトが祀られている神社が東日本大震災で津波の被害が少なかったという調査があります。

◎東日本大震災の津波被害おける神社の祭神とその空間的配置に関する研究   
      東京工業大学大学院 社会理工学研究科 桑子 敏雄他2名
着目1.スサノオノミコトの神社
着目2.熊野神社が津波の被害を殆ど受けていない。
着目3.神社の活用として祭事、交流、避難場所
着目4.調査対象215カ所、被災した神社53カ所
結論  神社を伝統的なコミュニティの中心として地域の重要な共有資源として捉えなおすことが求められている。

◎微地形と水害に着目して仙南平野の神社立地特性   
      東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻 尾崎清他2名


◎東日本大震災における神社の津波被害 現地報告
   独立行政法人 防災科学技術研究所 自然災害情報室 堀田弥生他2名
津波災害を回避した3つの典型
作楽神社、五十鈴神社、湊神社

〇作楽神社(木花開耶姫命)

〇五十鈴神社(天照皇大神)

 

〇湊神社(大綿津見神  おおわたつみのかみ)

本神社は阿武隈川の微高地にあり、神殿の床は1メートル以上高くなっています。

◎防災避難場所として地元神社の存在意味を認識することも必要!