私はBCP (事業継続計画)を突発的な環境変化に対する経営戦略と位置づけています。
つまり、 「災害をチャンスに変えて中核事業(業務)の復旧・再興で既存市場の拡大を目指す経営戦略である」ということです。
そして、地震や洪水は自然災害で最もリスクの高い環境変化ですから、BCP策定にあたり一般の経営戦略とは違う3つの視点を重視しております。
BCP3つの視点
1.図解の視点
文章は読まないと理解できませんが、図解なら緊急時でも見るだけで頭に入ってきます。
そして、 現場の状況を観察することで頭の中で化学反応が起きて瞬時に問題解決を導いてくれるものと考えています。
2.脳力開発の視点
大地震や大洪水は突然起こります。被害を受け、とっさの判断が重要となる場面では右脳や左脳が活発に働いていると思います。
私は図解中心のBCP策定書(A4 版)をA5 版に縮小してカードとしてリング留めしました。
ヒントは、『3倍「仕事脳」がアップするダブル手帳術』(斉之平伸一氏著、 東洋経済新報社)ですが、A4 版策定書に比べて親しみやすく、ちょっとした時間にペラペラめくることでヒラメキが生まれ愛着が出てきました。災害時にはこBCP手帳も役立つと思います。
3.現場力の視点
具体的な例を挙げますと、「ものづくり白書2012」の中には、東日本大震災で被害にあった(株)IHI の相馬工場の従業員が持ち前の現場力で計画通り約2カ月でほぼ復旧させ、世界を驚かせたということでした。
また、(株)島根富士通でも日頃の訓練とカイゼンを通して通常2週間かかる生産ラインの立ち上げを3割程度短縮させることに成功したという例もあります。
さらに、昨年の北海道地震ではJR北海道の運行企画副課長が、真っ自な紙に線を引いてダイヤづくりに取り掛かったことが現場に伝わり、現場作業員の「雪害の経験とプライド」
で地震の翌日には運行を再開したことがマスコミで紹介されていました。
このように大災害時における人間の行動には、平常時とは 異なった直感や過去の経験が有効に生かされるのではないかと思います。
〇中小企業診断士の視点(帝国データバンクニュース 埼玉版 2019.9.26)より
埼玉県に特化した社員防災力強化研修
申請方法に関する参考ホームページにリンク
〇中小企業庁
〇電子申請手続き
〇更新申請
〇連携申請の手引き
〇連携事例
〇認定企業一覧
〇連携事業継続力強化計画
〇中小機構
当社リスクマネジメントサービス
・埼玉県主要都市のハザードマップ
・事業継続力強化計画策定ご支援
・連携事業継続力強化計画ご支援
・BCP図解型ハンドブック2021(A5版とA4版100頁)
BCP・事業継続力強化計画関連リンク
・強靭化ポータルサイト
事業継続力強化計画の「強靱化」メリット
・ジェグテック
中小機構の連携体ビジネスマッチング
・中小機構が進める損害保険
災害時のリスクファイナンス
〇戦略的BCPハンドブック(図解) A5版120ページ 更新容易