洪水リスク

〇埼玉県の浸水リスク
 下図は、国交省のハザードマップポータルサイト地名等を加筆しました。
 中心の大宮台地も谷や低地があり浸水リスクがあります。

〇2019年台風19号の埼玉県の被害地域

台風19号は千葉・神奈川・東京・埼玉に甚大な浸水被害をもたらし、埼玉県では、荒川水系の都幾川(右岸)や越辺川(左岸と右岸)、新江川の計5か所で堤防が決壊しました。
東松山市と川越市の浸水被害は計600棟以上でした。堤防の決壊は、川の合流部に近い地点で目立っており、急激な増水で一気に堤防の能力を超える水が押し寄せ、決壊したとみられる。
埼玉県内の床上・床下浸水は合計2100棟を超えた。(日経新聞、朝日新聞2019.10.16~17)

 

埼玉県に大きな影響(被害)のあった台風など。

西暦 呼称(名称) 説明

1742年8月1日

寛保2年

寛保の大洪水

7月22日より降り続いた雨は、県内河川の水位は3~6mも増水した。秩父地方では荒川の濁流が盆地の出口がふさがれ秩父鉄道の樋口駅前で荒川の水位が23mにもなり一帯は殆ど水没した。幕府は西国10藩に利根川およびその支流の堤防修築を命じた。

1910年8月2日

明治43年

大洪水

この年の夏は、例年にない暑い日が続き7月に入っても一滴の雨も降らない異常気象、そのため畑はカラカラに渇き農民にとっては残酷な夏であった。ところが8月に入り一転豪雨が襲来10日間降り続いた。利根川、荒川が増水し、県内は大半が泥海と化し東京まで濁流が押し寄せた。

1947年9月14日

昭和22年

キャスリン台風

県内は明治43年以来の大洪水に見舞われた。この台風は風速が45mという大型台風で秩父山一帯は600mmを越す雨が降った。このため県内の河川は急速に増水、堤防83ケ所が決壊、栗橋における水位は9.17mに達し、東京都内まで被害が及んだ。米軍の救助艇も活躍、食糧補給にパラシュート。利根川の堤防決壊。

1948年9月15日

昭和23年

アイオン台風

豪雨、関東一帯を襲う。利根川・荒川の警戒水位を突破。東海道・中央線不通。

1949年8月31日

昭和24年

キティ台風

東京・近県に大被害、11年ぶりの猛台風、風速31m。相模湾上陸、埼玉を抜け日本海へ。荒川警戒水位突破。秩父で炭小屋に山崩れで12名が生き埋め。

1958年9月26日

昭和33年

台風22号
狩野川台風

関東東部を横切る。京浜に記録的豪雨、川口市全市水びたし、都心の道路き濁流と化す。東京戦後最大の被害、浸水33万戸。死者不明1300越す。

1979年10月19日

昭和54年

台風20号

県内内に大きな傷跡。橋上のトラック次々横転、下敷き、吹き飛ぶ人。

1980年8月

昭和55年

冷夏

居座る異常気象、100年ぶりの干ばつ、真夏の到来は望み薄。戦後最大の冷害。

1981年8月23日

昭和56年

台風15号

房総を直撃。小貝川決壊、民家が濁流に次々浸水。

1981年10月19日

昭和56年

台風24号

首都圏を直撃。民家流され、国鉄軒並みストップ、越谷・草加浸水家屋約1万戸。

1982年9月11日

昭和57年

台風18号

埼玉県に想像以上の大被害、床上浸水22,00戸。住宅全壊や死者まで。

1983年6月以降

昭和58年

雷大暴れ

関東に連日夏あらし、ひょう・豪雨・竜巻。国鉄大混乱。伊奈の特産ナシ全滅。
自転車下校中の女子中学生死ぬ。ラグビー練習中に落雷2人死傷。

1983年8月17日

昭和58年

台風5号

大雨で列島を遮断。多摩・荒川など警戒水位を突破。